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清川CC(神奈川)よりメンバー宛てへのご報告

2000年12月27日(水)
平成12年12月20日
お詫びとご報告
清川カントリークラブ会員の皆様
神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷657
(株)清川カントリークラブ
代表取締役 佐藤 友久
拝啓
師走の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃は清川カントリークラブをご愛顧賜り、且つまた運営にご協力をいただきまして、有難く厚く御礼申し上げます。さて、先日読売新聞相模原版紙上に報道されました当ゴルフ場に対する競売申し立ての件につきまして、ご心配をおかけしておりますことをお詫び申しあげ、以下に経緯と現状のご報告をさせていただきたく存じ上げます。
1 平成12年9月25日付で、横浜地方裁判所小田原支部において当ゴルフ場用地の一部(119,160平方メートル)及びクラブハウス等2棟に対し、競売開始決定がなされました。競売の申し立てを行ったのは、スターファイナンス株式会社(外資系投資会社)で、株式会社三井ファイナンスサービスから譲渡を受けた債権及び根抵当権により申し立てを行っております。五洋物産株式会社グループに対する債権額は27億8600万円で、そのうち当ゴルフ場が関与する根抵当権の極度額は4億円であります。
2 競売の手続きとしては、今後、対象物件の評価のため裁判所による現況調査がなされ、その後最低競売価格の決定、期間入札の期日の告示という段階を経て進みます。どの程度の時間を要するかは、裁判所の実務の取り扱いもよりますが、通常、最終段階まで約半年から1年程度かかると思われます。
3 競売手続きが進行し、万一第三者に競落されることとなりますと、ゴルフ場用地の一部及びクラブハウスの所有権は第三者に移転し、当社と会員契約を結んでいただいております皆様の会員権はその効力を失うこととなりますが、このような、会員皆様の権利を消滅させるような結果を回避するため、当社及び当社の関連会社グループは総力を挙げてスターファイナンスの競売に対処する所存でございます。
4 そもそも、スターファイナンスが所得した本件競売に係わる債権は、三井ファイナンスサービスがいわゆる”バルクセール”(不良債権の一括売却)によりスターファイナンスに、実際の債権額と著しく乖離する低額で売却したものであります。
その上、もともと三井ファイナンスサービスが当グループに対して有していたと称する債権自体には大きな問題が潜んでおりました。
昭和62年の暮れから、月光荘株式会社に対する旧三井銀行の貸付が、新聞、週刊誌上で問題視されるに至りました。
すなわち、旧三井銀行の総帥と目されている人物が月光荘のオーナー女性社長の後見人の一人であり、そのため無理な融資が行われたのではないかというものでありました。
また月光荘については、絵画を違法輸入した嫌疑により、検察丁の捜査が開始される状況にありました。
そこで旧三井銀行は、月光荘に対する貸付先であります三井ファイナンスサービスに、その債権を処理するよう指示をされたようで、当時三井系企業とは特に密接な関係でありました当グループに債務引受けの話がありました。
本件は年明け早々の急な話であり、事情もよくわからないので、一旦はお断りしたのですが、旧三井銀行首脳及び三井ファイナンスサービス社長から強く懇願され、やむなく引き受けたわけであります。このような経緯を経て、月光荘の経営状況を詳細を知らされないまま、五洋物産グループ各社はこれに応じて、昭和63年1月8日、三井ファイナンスサービスの月光荘に対する債権22億円余りを同社から買い取る結果となりました。実情は、1月7日午後6時に急な依頼があり、返答を保留しているうちに翌朝9時、首脳部が大挙来社して、強引に用意された書類が作成されたわけであります。その際、直ちに当該債権を買い戻すという約束が存在しましたが、同社が買い戻しを実行しないまま時日が経過し、その後わずか1年余後、月光荘は倒産し、20億円近い損害が発生しました。
本来はいかなる事情にせよ、そのような債権債務の一時引き受けは経営者として断固拒否すべきでありましたし、当時の代表取締役以下経営陣は不明を恥じ、会員の皆様にひたすらお詫びを申し上げるしかございません。
三井ファイナンスサービス及び旧三井銀行は当グループに対し「三井ファイナンスサービスが迷惑をかけたのだから、同社が有する債権につき、まず第一に買い戻すことを約束し、仮に買戻しが遅れた場合であっても不良債権として償却し、貴グループに対しては一切迷惑はかけない」と、再三言明していました。しかるに、その後、同社は当社との約束を否定し、平成12年突然その有する債権をスターファイナンスに譲渡してしまったのであります。債権譲渡がなされたとしても、当該債権に付着する抗弁(三井ファイナンスサービスが債権行使はしないと約束したその約束の存在、あるいわ買戻し義務)はそのままスターファイナンスに承継されます。従って当グループは三井ファイナンスサービスらに対する同様の主張をスターファイナンスらに対して行うことができます。
5 以上のごとく本件競売の基礎たる債権に大きな問題が存在することからも、当社は三井ファイナンスサービスに対し、一定の法的主張を訴訟等の方法で行うとともに、本件競売の債権の存否についても争い、競売について執行停止決定を申請するなどの方法により対抗いたします。
6 今後、この競売問題につきましては、会員の皆様にできる限りの情報開示を行うことをお約束させていただきます。なお、過日当社がスタートファイナンスへ交渉に参ったところ、「ゴルフ場を引き渡せ。既存の会員は不要であり、会員権は消滅させよ」などと全く理不尽な要求を主張しております。
今後も、当社としては引き続きゴルフ場の維持管理には全力を挙げていますが、この問題の解決には会員皆様のご協力が不可欠でございますので是非とも現在の状況をご理解いただき、ご協力のほどお願い申し上げます。
幸いにして、地主の皆様全員も当社の立場を深くご理解賜り、本件につきましても従来同様のご支持を賜っております。
7 また、先日来よりお願いいたしております預託金償還期限延期の件でございますが、当面は、会員皆様のプレー権確保のため、競売に全力で対応することが先決課題となりましたので、何卒ご了承賜りたくお願い申し上げます。
当然のことではございますが、今後預託金償還問題につきましても、ゴルフ場の維持、会員のプレー権確保という根本命題を踏まえた上で総合的に検討し、解決させていただく所存でございます。
何卒このような事情をご配慮いただき、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げ、併せて会員皆様の健勝を心から祈念申し上げる次第でございます。
敬具